お勉強

メラニー・クラインのライフストーリーを改めて詳しく知った。
親からすると別に欲しくもなかった4番目の子供としてうまれ、親はあまり手をかけず、慕ってた4歳年上の姉を小さい頃に、その後面倒見てくれた知的な兄を10代の内に亡くし、母親とはかなりの葛藤関係を抱え、自身の結婚生活もうまくいかず、子供を出産した後にうつ病を発症し療養所に入っていたこともある人でした。
そういう人が30歳になって精神分析を受け、2人目の分析家が分析途中に急死してしまい、師がいなくなってしまうという目にも遭い、中々サバイバルな人生を送っている人だったのです。
医者でもない、主婦が精神分析家になったので、やることも掟破りなことばかりで、トラブルも多かったそう(自分の子供を自分が分析しちゃってるし、アンナ・フロイトとも直接対決してる)。
元主婦なのにね、でもただの主婦ではないよねー、とゆーか元々家庭向きの人ではなかったんだろうね。すんごいパワーの持ち主だったんだろうなあ、そしてかなり複雑なパーソナリティーの持ち主だったと思われます。
面白いよね、フロイトは父子関係に照準を合わせ、クラインは母子関係に照準を合わせていて、それぞれ自身が抱えている問題を取り扱っているあたり、やっぱ、偉いセンセイも元はただの人間なんだよな。それを精神分析理論として成立させ、公にしちゃうあたりが、フツーの人とは違う所だけどね。