陽春花形歌舞伎

ka-nabon2004-04-18


通し狂言児雷也豪傑譚話」を見に御園座へ行って来た。
花道横の席だったこともあり、居眠りすることもなく楽しみました。

【配役】
尾上 菊五郎高砂勇美之助、八鎌鹿六女房お虎
尾上 松緑 :大蛇丸(月影弾正照秀)
尾上 菊之助:雷丸(児雷也
市川 亀治郎綱手
河原崎権十郎:月影郡領照友
市川 團蔵 :仙素道人
尾上 松也 :八鎌鹿六娘お辰

2幕目(第1場:児雷也が悪徳代官八鎌鹿六の屋敷に上がり込んでお金を盗み出す場面)の舞台で目を惹いたのは、屋敷の中の様子。障子や襖の柄がどことなく洋風。三味線でビバルディの「春」が流れてくるし。なんとこれが伏線。
どうも悪代官の女房お虎が大のブランド好きなんですと。となると…障子や襖に再び目をやったら、偽ブランドロゴがいくつか。笑った〜。
娘のお辰も茶パツで髪をいじくりまわし鏡を見てたり。
夫婦喧嘩のバックに三味線のボレロが流れたり。

大詰の第3場箱根山山中地獄谷では舞台の後ろで和太鼓が控え、太鼓の音色をバックにした、児雷也綱手大蛇丸の見せ場は迫力あったし。

尾上菊之助って、思ってたより色気のある俳優さんでした。