揺さぶられっこ症候群、車8時間で発症可能性 症例発表

http://www.asahi.com/science/update/0204/003.htmlより

 車に長時間乗った乳児に、揺さぶられっこ症候群(SBS)の症状が起きた可能性があることがわかった。乳児は誤って前後を逆向きに取り付けたチャイルドシートに乗せられていた。SBSは激しく揺さぶられて硬膜下出血などを起こした乳幼児が死亡したり、障害が残ったりする虐待の一つ。診察した医師は「赤ちゃんを乗せている時は丁寧な運転とこまめな休憩を」と呼びかけている。

 この症例は黒部市民病院(富山県)の上勢(うえせ)敬一郎・小児科医長が4日午後、兵庫県で開かれている国際学術会議で発表した。

 SBSの症状が出たのは生後3カ月の女児。激しい吐き気が止まらず、硬膜下血腫や網膜出血があった。症状が出る約2週間前、帰省で車に約8時間乗っていた。

 車は車高の高い4輪駆動車で、後ろ向きに取り付けるいす型のチャイルドシートを前向きに設置していた。ブレーキを強く踏むことはあったが、事故にあったりはしていなかった。

 同病院で2回にわたって血を抜き、脳圧降下剤を使ったところ症状は改善した。

 上勢医長は「子どもの頭を揺さぶるのは危険。首が据わらない6カ月までの赤ちゃんを、チャイルドシートで車に長時間乗せることは避けた方がいい」と話している。
(後略)

最後に言葉の説明が載ってた。  

〈揺さぶられっこ症候群〉(Shaken Baby Syndrome=SBS)

 乳幼児は頭が大きく、首が弱い。激しく暴力的に揺さぶられると脳が動き、脳出血や硬膜下血腫などが起こる。目が見えなくなったり、脳障害が残ったりし、最悪の場合は死亡する。泣きやまない子どもにいらいらした親が肩を前後に強く揺すった時に起こることが多く、虐待の一つとされる。米国では年1000人以上がSBSで死亡している。

虐待だとは知らなかった。一つお勉強になりました。